ニューオープン!女性オーナーシェフの韓国料理店 多国割烹 月卯@茨城県牛久市
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牛久市役所の東側に焼き肉じゃない、本格韓国料理店がオープンしました。
閉店した「広寿し」の看板。
建物の看板も「広寿し」のまま。
しかぁし!
「韓国料理」の幟が立っています。
「多国割烹 月卯(つきうさぎ)」さん。⇒Instagram:@kappo.tsukiusagi
「韓国料理」で「割烹」という不調和、しかも「多国」が「割烹」と合体する不思議なお店です。
玄関マットも店名入り。
白い暖簾が下がっています。
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お店のインスタで開店前から情報をゲット。
オープンの記事を見て、開店初日に伺いました。
建物は2階建てですが、お店は1階だけ。
入って正面にカウンター。
そして座敷に座卓が3卓あり、奥の1卓は掘りごたつです。
お店にいらっしゃるのは、3人の女性。
右端が韓国人オーナーシェフの白(ベク)さん。
左の女性が厨房担当、中央の女性がフロア担当のようです。
店主さんは、韓国語の著作をいくつも出版する韓国料理と日本料理の料理研究家で、フランス料理、イタリア料理も習得された料理人。
※詳しくは最後にご紹介します。
だから韓国料理をメインにしながら、日本料理やフレンチ、イタリアンも加えた料理を提供する「多国割烹」の看板を掲げています。
カウンターの端に賞状があります。
2019年にイタリアで開催された、ベジタリアン料理の世界大会「ベジタリアン・チャンス」で8人のファイナリストとなった証明書。ベジタリアン料理も研究してます。
お店の営業は、現在はキンパのテイクアウトのみ。
近々、ランチ営業する予定で、前菜・サラダ・メイン料理の本格韓国料理を全30品の小鉢でお楽しめる贅沢ランチを計画。
夜営業は人員も含めて準備中だそうです。
レジ前のテーブルにキンパが並んでいます。
【限定20食】だから1つだけ購入しようと思っていました。
ところが確認したら、次々に作っているからいくつでもOK、とのこと。
なので、キンパを2つ購入しました。
◆キンパ
「キンパ」は、正確には「キムパプ」(김밥)で、「キム」は海苔、「パプ」はご飯のこと。
白胡麻を振りかけて一口サイズに切り分けてあります。
店名の入った箸袋に入った割り箸でいただきます。
ご飯の中に具がいっぱい入ってる。
具材がいっぱいで、かなり美味しいキンパです。
キンパは日本の太巻きによく似ていますが、太巻きを韓国流にアレンジしたものです。
太巻きはお寿司ですら酢飯で作りますが、キンパは白飯で作ります。
海苔は、韓国だから油を塗った韓国海苔かと思いきや、普通の焼き海苔を使います。(韓国海苔のキンパもあります)
何が入っているかわかりますか?
申し訳ないけど広げてみました。
左から、ほうれん草、カニカマ、ゴボウ、玉子焼き、
ハム、ニンジン、たくあん、さつま揚げが入ってます。
ほうれん草はナムル、ゴボウはキンピラみたいな味付けです。
お店のインスタではシソ、ツナ、マヨネーズが入ってたけど、これは入ってないバージョンみたい。
キンパの具材について。
そもそもキンパの具材に決まりはありません。
刺身のような生ものは入れませんが、あとは何を入れてもいい。
ただし1つだけ、キンパの必須アイテムがあります。
それはタクアンです。
韓国では一般にはタクアンを食べません。でもキンパには必ずタクアンを使います。
日本のタクアンは、本来は糠漬けですが、業務用は塩漬けにしてから砂糖と酢で味をつけて、塩味、酸味、甘味があります。
しかし韓国のキンパ用のタクアンは甘味だけで、塩味と酸味がありません。
これだけの具材が入って500円は格安です。
美味しくて、カミサンとともに大満足。
食べたくなったら再訪しますね!
ごちそうさまでした。
最後にオーナーシェフについてご紹介します。
※ネットで調べてご本人に確認。もしも引用するなら引用先を書いて下さい。
オーナーシェフは白成珍(백성진、ベク ソンジン)さん。
店主のベク(白)さんは、来日後に韓国料理、日本料理の料理研究家になり、フランス料理、イタリア料理も習得された料理人。
2013年、韓国ケーブルテレビの番組「マスターシェフコリア2」に参加し、約6,500人中で第7位の成果を収め、有名になる。
韓国語版wikipediaには、ペンネームの「구츠구츠」(グツグツ)の項目があります。
2012年から日本の「クックパッド」で本格的韓国本場の家庭料理のレシピ「白成珍 のキッチン」を公開。
2013年から韓国語の日本料理ブログ「グツグツクック」をアップ。
京葉ガスや東部ガスなどの料理教室で韓国料理の講師を長らく務める。
2019年、イタリアで開催されたベジタリアン料理の世界大会「ベジタリアン・チャンス」に8人のファイナリストとして参加し、特別賞を受賞。(カウンター上にあった証明書)
2020年、韓国料理の日本語YouTubeチャンネルを公開。
2021年3月に辻調理師専門学校の別科(通信教育講座)のフランス料理・イタリア料理技術講座を修了。
茨城県南生涯学習センターの食育講師。
韓国で日本料理、韓国料理の本を多数出版。
・『구츠구츠 일본 가정식』(グツグツ日本家庭式)2011年
・『내 아이와 함께하는 테마가 있는 주말 요리 20』(私の子供と一緒に テーマを持つ 週末料理20)2013年
・『싱글 식탁』(シングル食卓)2014年、中国語版『一个人吃饭真香』2020年も出版。
・『나 혼자 뚝딱 일본식 가정 요리』(私一人で 日本の家庭料理)2016年
・『당신의 몸을 살리는 야채의 힘』(あなたの体を生かす 野菜の力)2016年(橋本紀代子『野菜の力』、2013年の翻訳)
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