インネパ店でネパール定食を食べないのはもったいない! DIPIKA(ディピカ)@両国
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※明日の記事は茨城県の「ディピカ」で、似ているけど違う記事です。
カミサンが両国でモダンダンスの舞台を観るというので、とんちゃんも同行。カミサンは先に会場へ行ってお手伝い。とんちゃんは両国駅近くで夕食することに。
それで、食べログでお店を探したら・・・ビックリするお店を発見!
インド・ネパール料理&ダイニング「DIPIKA」(ディピカ)さん。
な、なんと、とんちゃんの地元・牛久市にあるDIPIKAの姉妹店!
こっちが姉で、牛久店が妹です。
ネパール人経営のインド料理店、いわゆるインネパ店です。
インネパ店に行く日本人のほとんどはカレーとナンをオーダーしますよね。
でもその料理って北インドの料理です。ネパールの料理じゃな~い!
せっかくネパール人経営のお店に行くなら、ネパール料理を食べよう!
そこで今回はネパール定食を食べよう!と思って向かいました。
店内は4人用テーブル7卓、2人用テーブル3卓。カウンター席は普段は使っていないようです。
お店の人は、フロア係りが男性1人、厨房に男性が1人います。
牛久のディピカのことを話したら姉妹店で、互いに親戚(たぶん店主が兄弟)だそうです。
インネパ店の店内にはネパールを象徴するものが必ずいろいろとあるので、探索。
ヒマラヤ山脈の最高峰・エベレストの写真や絵。これはド定番。
子どもの僧侶の写真。【ブッダはネパールで生まれた】と書かれてます。
仏教の開祖ゴータマ・シッダールタ(ブッダ・仏陀、釈迦・しゃか)の生誕地はネパール南部のルンビニという町。世界遺産にも認定されています。
ただしネパール人の宗教はヒンドゥー教が8割で、仏教は1割だそうです。
レジ脇にヒンドゥー教の神々を祀る祭壇があります。
さて、まずは軽くお酒をいただきましょう。
ネパールビールを飲んでみたいな。と思ってエベレストをオーダー。
すると、「あるかな?」とフロア係りの男性。
「なければネパールアイスをお願いします」というと、男性は厨房に入っていった。
そして「ネパールビールはない、キングフィッシャーとシンハーならある」とのこと。
しかたなく、インドのキングフィッシャーをオーダーしました。
ところで、ネパールビールの在庫がないことは、実は、ちょっと予想していたこと。
牛久のディピカで同じ経験をしたんです。ネパールビールをオーダーする客がいないので、在庫を用意していないようです。
カウンターに、ネパールが誇るククリラムのボトルが横たわっています。ホントはこれを飲みたいけど、今夜はこのあとで観劇するから、お酒は控えめにします。
◆キングフィッシャー
キングフィッシャー・プレミアム。口当たりが柔らかいビールです。
つまみ用にパパドが出されました。
さて料理のオーダー。
ここに来る人のほとんどは、カレーとナンをオーダーするんでしょうね。
でも今夜のとんちゃんは違いますよ。
ネパールの定食をオーダーする、と決めてます。
ディナーセットは、ほとんどがカレーとナンのセット。
しかしメニューの右下の隅っこに、小さくネパールの定食があるんです。
ダルバットセット。これがネパール定食です。
説明が書いてあります。野菜カレー(タルカリ)、豆カレー(ダルカリー)、ライス(バット)、トマトの漬物(チャタニ)、チキン・羊肉(マス、肉のこと)。
豆のスープ(ダール)とライス(バット)のセットだから「ダルバット」。「ダルバート」と紹介されることが多いです。
「スープとライス」だから、日本流に言うと「みそ汁とご飯」。それにおかずがセットされている、まさに定食です。
肉はチキンとマトンがあるというので、マトンをチョイス。
ソフトドリンクはホットチャイにしました。
辛さが選べるそうなので、激辛をオーダー。
野菜カレーも激辛にするかと聞かれたのでOKしました。
サラダだけが先に出されます。
ドレッシングがかかった生野菜のサラダは日本人向けです。ネパールのダルバットにはこんなサラダは出ない。他の料理とともに生野菜が出ます。
◆ダルバットセット(Dal Bhat Set)
大きなお皿に黄色いライスとカレーや副菜。豆カレーは別にカトリで提供されます。
それぞれを味見してみましょう。
豆カレー(Dal Curry)。
ダルバットの「ダール(daal)」は、普通は辛くない豆のスープです。
でもこれは辛い。汁気の多い豆カレーになってます。
日本人の嗜好に合わせてカレーにしているのかな?
丸い皿にライスとおかずが3種類盛られています。
この凹んだ仕切りがついた丸い皿は、北インドでは「ボージャンタール」と呼ばれるお皿。ボージャンは「食事」、タールは「皿」の意味。ネパールではなんて呼ぶのかな?
マトンカレー。グレービー(汁気)の多いカレーです。
でもインド料理のマトンカレーとは違う、サラリとしたカレーです。
マトンが入った辛いカレー。激辛!ってほどじゃなく、いい感じに辛いです。そしてマトンの香りがいい。
野菜カレー(Tarkari)。
日本語は「野菜カレー」だけど、野菜のカレー煮。
ネパール語の「タルカリ」は「おかず」の意味で、元々は野菜のこと。
カレー味の野菜の煮物。これも激辛仕様になっている。
トマトの漬物(Chatani)。
これは「チャトニ」だと言われました。英語だとチャツネ(chutney)。自家製の調味料ペーストで、このトマトのチャトニはモモのタレにも使います。
これは辛くしていなくて、濃厚な味です。
ところで、なんでこれを「漬物」と書いてあるのか?理由はちょっとややこしい。
インド(ヒンディー語)では、ペーストが「チャトニ」で、それとは別に漬物=ピクルス(pickles)のことを「アチャール」と言います。
ネパールでもチャトニ(ペースト)とアチャール(漬物)の語があります。でも「アチャール」の範囲が広くて、漬物だけでなく和え物、ふりかけ、そしてペーストもアチャールと言う。
お皿で出されたのは「トマトのチャトニ」ですが、ネパールでは「トマトのアチャール」(ゴルベラ・コ・アチャール)という料理名。
アチャール=漬物と翻訳すると、「トマトの漬物」と和訳されちゃうわけ。
ライス(Bhat)は日本米を使ったターメリックライスです。
ネパールでは白いインディカライスですが、これまた日本人向けにターメリックライスにしているのでしょう。
そしてライスの量がかなりの大盛り!
ターメリックライスは普通に美味しい。
できれば白いインディカ米がいいんだけど、日本では高いからね。
さて、このダルバットをどうやって食べるかと言うと・・・
まず、ダル(豆スープ)をライスにかける。これだけでも十分に美味しいです。
今回はライス全体にダルをかけました。でもこれが失敗だったことを後で知ります。
ダルにも唐辛子が入ってる、辛いわけですね。やっぱり単なるダルじゃなくダルカレーみたい。
さて、ここにさらにカレーをかける。
タルカリをかけ、チャトニを加えました。
混ぜるから、単品の〇〇カレーではなく、もっとずっと複雑な味がする。
マトンカレーをかけても美味しい。
炒めた唐辛子も食べちゃいました。
と、ここで、ビールのつまみについてきたパパドが残っていること思い出す。
パパドを砕いてふりかけます。
パリッとした食感がいいですね。
食べ進んでいくと、ちょっと困ってしまった。
ライスが多い!w( ̄o ̄)w
ライスは元々大盛り。その全体にダルをかけてしまった。
かけたからには全部食べないといけない。
しかしライスが多くて、食いきれない!
なんとか食べきりました。(*´ο`*)=3
教訓。食べられるライスの量を考えてダルをかけましょう。
ホットチャイ。
直後にチャイ。砂糖を入れて飲むのが普通ですけど、ノンシュガーいただきました。
ネパールのダルバットには、青菜の炒め物(サーグ)と漬物のアチャールがつくのが多いようですが、それらはありませんでした。日本人に受けやすい構成にしてあるからかな。
単品カレーをナンで食べるのとは全く違った、複雑で美味しい味の料理をいただけました。
インネパ店に行って、もしもネパールの定食「ダルバット」(ダルバート)がメニューにあったなら、みなさんも一度食べてみて、その美味しさを試してみてはどうでしょうか。
ごちそうさまでした。
以下は、グランドメニューです。
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