女将さんがつくる有明の魚介料理がいろいろ 登紀@佐賀市
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佐賀市での夜。
有明の珍味を求めて、佐賀駅北側にある「三吉丸」さんへ行ったあと。
もう1軒、気になるお店に向かいました。
佐賀駅西側にある踏切の北側に、こんな看板を発見したんです。
【おふくろの味 登紀】。
気安い居酒屋かな、と思って、場所を確認したら・・・
【旬の有明の肴】とあるじゃないですか!
これはもしかして大穴かもしれない。
そう思って、後で来よう!と決めていたんです。
ということで「登紀(とうき)」さんへ。
紫色の暖簾をくぐってお店の中へ・・・
後で知ったことですが・・・
BSフジの「国分太一のおさんぽジャパン」で2017年12月22日に紹介されたお店です。
地元では密かに知られているお店みたい。
⇒国分太一のおさんぽジャパン「登紀」
店内は、右手に長いカウンター席、左手にテーブル席があります。
とんちゃんと同行者はカウンター席へ。
割烹着姿の女将さんが迎えてくれます。
カウンターの前には、大皿に盛られた総菜がズラッと並んでいる。
こいつはいいぞ!
こりゃ大当たりだ。
女将さんがつくった料理たち。どれも美味しそう。
でも、今夜は【有明の肴】がいただきたい、と女将さんに伝えました。
小さな魚のから揚げ。
これ、幻の魚と言われる「エツ」です。
成魚のエツは全長30~40cmと大きいのですが、これは1年魚の「エツ子」と呼ばれる小エツ。
◆えつ子のから揚げ
環境省のレッドリストで、「絶滅の危険が増大している種」の絶滅危惧II類 (VU)に指定されているエツ。
カタクチイワシの仲間だから、美味しいです。
大皿にあるのはウミタケ。
◆ウミタケの煮つけ
弾力のある食感と旨味。貝だもの、こういう食べ方もあるんですね。
「わけのしんのす」があるか?と女将さんに聞いたら・・・
生の「わけのしんのす」があるけど、見たことはある?と言うので、ビックリ!
見せてもらいました。
やや小さな握りこぶしの大きさのゼリーみたいなもの。
これ、なんだかわかりますか?
イソギンチャクなんです。
「わけのしんのす」とは、佐賀の方言。
意味は「若い者の尻の巣(穴)」。
キュッと締まったところが「若者の」なんだそうですよ。(‐^▽^‐)
こんなにデカいんだぁ!と思ったら・・・
包丁を入れて中の水を抜くと、こんなにしぼんでしまうんです。
◆ワケノシンノスのバター炒め
味噌煮や唐揚げでじゃなく、バター炒めにしてもらいました。
コリコリした食感が美味しいですよ。
さて、ドリンクは・・・佐賀ですから日本酒をいただきましょう。
これが日本酒のリスト。
鍋島、東一、万齢、金波。
能古見、岩の蔵、純天山、古伊万里、東鶴。
◆泉錦
いまではすっかり「鍋島」で有名な富久千代酒造が昔から作っていた普通酒。
全国流通している鍋島とは違って、地元でしか手に入らない。
サラリとした口当たりのお酒。
◆真エビのから揚げ
有明海ではシバエビのことをマエビと呼びます。
旨いに決まっているよね。
焼酎のボトルがいろいろ。
好きな三岳があったんですが、「球磨焼酎」に惹かれました。
◆球磨焼酎大石
琥珀色の球磨焼酎(米焼酎)です。
熊本県球磨郡水上村にある大石酒造場の焼酎。
◆牛すじの煮物
大皿に盛られた料理をもう1つ。
女将さんとワラスボの話になって、現物を見た?と聞かれる。
生も干物も、現物はまだ見ていない。
で、見せてもらうことになった。
干しワラスボ。
30センチくらいあります。
恐ろしい牙をむいた有明のエイリアンの干物。
昨日の記事でも紹介したプロモーションムービーをリンクします。
佐賀市がまじめに作った有明エイリアンのムービー。
一見の価値があります。
◆スボ酒
炙ったエイリアン、いやワラスボを燗酒にいれる。
フグのヒレ酒と同じ。こっちは「すぼ酒」と言います。
ワラスボ1匹をちぎって入れてるから、ヒレとは違って、かなりの量です。
香ばしさが酒を不思議な旨さにします。
こっちは炙って叩いたもの。
このエイリアンを頭からかぶりつく。
見た目は悪いけど、なかなか旨い。
こっちは醤油に漬けたもの。
この方が食べやすいですね。
今夜は、ずいぶんとワラスボをいただきました。
ワラスボの刺身が旨いんだということですが・・・なかなか勇気がわかないです。
エツ子、ウミタケ、ワケノシンノス、マエビも旨かった。
有明の肴をいろいろいただけて、いいお店でした。
女将さんありがとう。
ごちそうさまでした。
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この記事へのコメント
決してラッキーなだけじゃないと思う。
でしょ?!
大衆居酒屋巡り、うん十年の嗅覚ですかね。(笑)
お店のオーラを感じます。
いいお店でした。