ただ塩辛いラーメン 西町大喜 とやマルシェ店@富山市
富山市に行った時のこと。
今回の富山の食べ歩きでは、1つの重大ミッションがありました。
本物の「富山ブラックラーメン」の味を確かめる、これです。
「ブラックラーメンは、単にしょっぱいのではなく、おいしいんです。」
富山出身で、ブラックラーメンがソウルフードである巨漢のKさんの言葉を確かめるのがミッションです。
「富山ブラックラーメン」の発祥店は1947年創業の「大喜」さん。
その「大喜」の暖簾と店舗は、2000年に某社が買い取る。
現在は「西町大喜」という店名になり、「元祖」を名乗っています。
しかし「大喜」の味は、そこにはなく、「喜八」さんで味わってください、とKさんのアドバイス。
喜八さんのブラックラーメンは、確かに旨かったです。
⇒富山ブラック・元祖の味は、ショッパイのではなく旨い 喜八@富山市
:http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2017-11-10
でも「元祖」を名乗る「西町大喜」の味はどうなんだろ?
それを確認したくて、駅ビル「とやマルシェ」に入りました。
「西町大喜」とやマルシェ店さん。
【元祖富山ブラックラーメン】の看板を掲げるお店です。
「昭和22年」創業の富山ブラックラーメンの発祥店は「大喜」さんです。
その「大喜」の暖簾と店舗を(有)プライムワンが買い取って「西町大喜」となり、「元祖」を名乗っています。
「元祖」を名乗る西町大喜の味を確認しにお店に入ってみましょう。
さて、お店に入ってすぐのカウンターに座りました。
ノーマルに並をオーダーしましょう。
「【必読】美味しい召し上がり方」のプレートが置いてあります。
麺:硬めストレート太麺
スープ<元祖富山ブラック>:濃い口しょうゆ味スープ
具:塩っ辛いメンマ、
チャーシューは手切り、
秘伝のしょう油タレ
荒切ネギ・粗挽き黒コショウ
そして麺・チャーシュー・メンマをスープの中で混ぜるべし、と書いてあります。
「喜八」でも同じようなことが書いてありましたね。
カウンターの向こうでアルバイトらしい若いお兄さんがラーメンを作っています。
ずいぶんと若いですね。
マニュアル化されたとおりにラーメンを作っているのでしょう。
カウンター上には割りばしと大きなブラックペッパーの容器。
そうそう、ブラックペーパーを忘れてはいけませんよ。
「喜八」さんで黒胡椒をかけ忘れましたから、今回は失敗しないようにしましょう。
真っ白い丼に入ったラーメンが、カウンター越しに渡されました。
◆中華そば・並
真っ黒いスープにメンマが浮かび、ネギがトッピング。
ブラックペッパーがしっかりかかっています。
丼からは、醤油の強い香りが立ち上がります。
真っ黒いスープには油が浮かんでいます。
真っ黒いスープに沈んだ麺の上には、一口大のバラチャーシューがいっぱいトッピングされています。
スープの味は・・・しょっぱい。
とってもしょっぱいスープです。
しかも醤油の角が立ったしょっぱさ。
旨味は・・・?
太麺が醤油を吸い込んで、醤油味がしみ込んでいます。
チャーシューもしょっぱいです。
メンマもかなり塩辛い。
粗挽きの黒胡椒をさらにかけると、香ばしさが増して旨いです。
この塩辛さには、やはりライスが合いますね。
◆ライス小
塩辛いメンマは、ライスのおかずになります。
塩辛いチャーシューもライスにあいますね。
しょっぱいラーメンは、ライスに合わせていただくのがベストでしょう。
しかし・・・
「富山ブラックラーメン」の味としてはどうなんでしょうか?
塩辛いの確かですけど・・・
単に塩辛いだけ。しかも塩気に角が立っている。
タレに「旨さ」がなく、塩辛いだけです。
「喜八」の醤油タレは、4種類の醤油と特別な酒でチャーシューを煮て豚の旨みを十分にタレに移し、それを2ケ月ほど寝かせたもの。そのタレがブラックラーメンの旨味のもとです。
しかしここのタレは旨味に乏しい。
醤油自体も旨味が少ないタイプのようです。
「富山ブラックラーメンは塩辛いんじゃなくって、おいしいんです。」
というブラックラーメン命のKさんの言葉が改めて思い出されます。
元祖のおいしい富山ブラックラーメンを食べたいなら、どこで食べるべきか・・・
ということで、塩辛いラーメン。
ごちそうさまでした。
食べログ: 西町大喜 とやマルシェ店
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この記事へのコメント
うちの家族も大喜は好きじゃないです。
駅にあったらこれがブラックだと勘違いされそうで
切ないです…
喜八の濃いブラックラーメンをいただいて、富山ブラックの味が分かりました。それを基準にすると「塩辛いだけ」です。
塩辛ければ富山ブラックだ、という誤った理解が広がるのは、非常に残念です。