オシキリ食品 ポン納豆:なつかしの経木入り納豆
札幌の実家に帰省したときのこと。
スーパーで懐かしい納豆を発見。
「ポン納豆」。
わたしの子供の時には納豆と言えばこのポン納豆でした。
このメーカーは、江別市にある1947年創業のオシキリ食品です。
ただし「ポン納豆」は、オシキリ食品以外も製造していて、とんちゃんが食べていたのは、札幌市にあるマルカワ食品のものだと思います。
どんなパッケージかは、こちらのブログ記事にありました。
⇒七転納豆「あれもポン。これもポン。日本各地でポン。」
なぜ「ポン納豆」なのかは後ほどにして、一般に流通している納豆とずいぶんと違うこの納豆の特徴を2つ。
まずは、パッケージ。
いまや納豆は紙カップやプラスチックのパック入り。
でもこれのパッケージは、ビニールに包んだ経木。
経木は木を薄く裂いたもの。
それが納豆の湿気を適度に吸収してくれています。
それをさらにビニールで包んであるところがミソ。
昔の納豆は、蒸した納豆を藁(わら)に包み、藁に付いている納豆菌で発行させていました。
しかし藁に包んだ製造法は雑菌が繁殖しやすく、特に夏に製造するのが困難でした。
1918年、北海道帝国大学農科大学(現北大農学部)の半澤教授が納豆の新しい製造法を発表しました。
半澤は、経木に包んだ蒸し大豆に純粋培養した納豆菌を用いて、衛生的にかつ確実に納豆を製造する方法を考案しました。
こうして大正時代以降は、経木に包んだ納豆が全国で販売されます。
もう1つは、内容量。
これは100gです。
パック入りの納豆は40gや45gなので、その2倍以上も入っている。
1袋を1人じゃ食べきれなくて、家族でいただく納豆です。
さて、ではポン納豆の実食です。
経木で出来た容器は、パクッと口が開きます。
中には納豆がぎっしり詰まっています。
これを逆さまにすると・・・
ビニールといっしょに、ズルズルっと納豆が出てきます。
袋を逆さまにすると、「ポン」と納豆が出てくるので「ポン納豆」。
ポン!と音はしないけど、中身がきれいに出てくるんです。
小粒納豆ではなく、やや大きめの粒。
中粒というのでしょうか?
パック納豆の2倍以上の量なので、1人にはちょっと多い。
とんちゃんは、これに生卵を加えて食べるのが大好きです。
そうすると、家族でシェアしていただけます。
子供時代からいつも食べていた、とっても懐かしい納豆です。
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