宮城県南三陸町の被災とさんさん商店街の周囲
今年の3月のことです。
息子と一緒に東日本大震災の被災地を巡るツアーをしました。
テレビでの情報しか知らない息子に、その目で一度は見た方がいいよ、というので親子というか男2人旅です。
宮城県気仙沼市から岩手県陸前高田市へ北上し、Uターンして宮城県南三陸町で宿泊。
南三陸町というと、防災対策庁舎から防災無線で「大津波警報が発令されました。高台に避難してください」と町民に避難を呼び掛け続け、自らが津波の犠牲になった町職員遠藤さんの悲劇があった町です。
googleアースで被災前後の様子を見ることができます。
被災前の市街地。
右手の赤い文字のところが、泊まった明神崎荘のあるところです。
町の中心部の◆が防災対策庁舎のところです。
津波被災後の様子。
建物が流されたところが白くなって見えます。
津波は赤い部分を襲い、青い部分の家屋が流されました。
2011年2月末日現在の住民基本台帳では人口17,666人、5,362世帯だった南三陸町。
震災による犠牲者は、死者620人(直接死600人、間接死20人)、行方不明者211人もいらっしゃいます。
建物は、全壊3,143戸(世帯数の59%)、半壊・大規模半壊178戸(3%)で、6割の建物が壊されたのです。
そんな南三陸町の被災地にリニューアルオープンした商店街に立ち寄りました。
南三陸さんさん商店街。
2012年2月に2キロほど内陸の南三陸町志津川字御前下59-1に仮設商店街(32店)としてオープン。
2017年3月にここに移転して本設商店街(28店)がリニューアルオープンしました。
⇒南三陸さんさん商店街HP:https://www.sansan-minamisanriku.com/
朝早くなので、開いていたのはミニストップさんだけでした。
展望台がつくられていたので、そこから周囲の様子を見てみました。
掲示されていた震災前の市街地の写真。
中心より下にある黒丸が現在地。
津波で壊滅的な被害を受けたことがよくわかります。
南三陸町の都市計画図によると、この商店街の周囲は土地区画整理事業が行われて再開発されます。
川の対岸は震災復興祈念公園になる予定です。
そして高台に住宅地が整備される計画になっています。
おおきな地図は南三陸町役場HPをご覧ください。
⇒志津川都市計画区域内での復興計画
西から北側の様子。(クリックすると大きくなります。)
北から東側の様子。
いま再開発の工事中で、何もありません。
このあと市街地に入って防災対策庁舎を観ようとしたのですが・・・位置を探せなかった。
2012年に撮った写真です。
この防災対策庁舎では、南三陸町職員等43人が津波で亡くなれました。
保存か解体か、議論がありましたが、震災20年になる2021年3月10日まで県が保有して維持・管理することになったそうです。
補修工事を終えて2月15日から見ることができたそうなのですが・・・す。
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